Vol.010 2003.02.07 ON AIR
BLUES MAN:Freddy King
O.A曲名:You're barkin' up the wrong tree
from CD:BOSSA NOVA BLUES
いえーい、「ムーンドッグアワー」を聞いてるみんな、原島、小杉〜、もうお馴染みになってますね、この呼びかけが。元気かー。えー今夜も始まりました、この時間は、私、仲井戸“CHABO”麗市がお送りする、深夜3時のBLUESプログラム、仲井戸“CHABO”麗市『THREE O'CLOK BLUES』でーす。いえーい、みんな起きてくれぇ〜、そこで寝ている奴、起きろー! 原島、寝てんじゃないぞおーみたいな。えーなんとこの番組は今夜で10回目になったと…、自分でもそんなになってると思ってなかったから、なんかびっくりしましたね。もう10回だった訳ですね、相変わらずへたっぴですいませんけども(笑)すごいね、もう10回も経ちました。

という訳で、ちょっと俺は今日、静かに出ましたけども、実は夜中に怒っている訳です。バカヤロウ〜あんちくちょう!みたいな、ちょっと気分なんですね。まさに気分は怒りでいっぱい、BLUESでいっぱいなんだ。なあ〜んとなんと、この間ちょっと、スピード違反でとっ捕まった訳。バカヤロウ〜このやろうおまわり!みたいな(笑)個人的におまわりに恨みはあるけど、ないんです。ティーンエイジ時代では相当捕まりましたけど。この間ちょっと、某東名高速走っていて、某幹線の、郊外の小さなハイウエイ入ったらですね、ちっきしょう〜もう、なんかこう…いい天気だったんで、ちょっとまあ用事があって、こう走ってたんですけど、そしたらイキナリ“ウ〜♪”とか鳴りやがってですね、しかも覆面!パトカーって、この陰険っ。アイツらね、スピード違反を取り締まるんなら普通のパトカーを流しておきゃ、みんなスピード出さないから、これは安全性確保の為にいいんですよ、覆面というのは、もう料金ふんだくってやろうしか無いと思うんですよ私は。それで見事、止められて、しかも70キロのところで、わずか90キロ…20キロオーバーなのに、他のヤツらなんか100キロとかビンビン出してんのに。きっと運転している俺の姿格好ですか、そういうとこ見てなんかこう「若造がぶっ飛ばしてる」とか思ったんでしょうかね。降ろして俺の免許見たら急に態度変わりやがって「今後、お気を付けください」みたいな、俺の年齢見て。バカヤロウ〜みたいな。えー、ちょっとすいません、興奮してますけど(笑)原島、小杉〜捕まんなよおー。えー今日も楽しい番組聞いてください。ちくしょーあのやろお〜…。

はい(笑)という感じで始まっ…ちょっと興奮してます。ちくしょーなんとね、1万8千円ふんだくられちゃいました。CD何枚買えんだよ、BLUESのCD。ちきしょーアイツは…くやしーよお。しかも俺、全然、あの0点だったのになあ〜ちくしょー。(♪ギターを弾く)はい、イイです。えーそういう訳で今日は怒りを込めて、フレディ・キング! 全然迷わないっ、今日は! フレディ・キング。ま、最初…このテーマソングはB.B.KINGだけども、この番組をやるにあたって、ディレクターの松葉君といろんな候補者を出したんだけど、「いろんな人たくさん居るから、本当にちょっとしか紹介出来ないけど、ま、スリーキングは絶対アリですね」なんて話を当時したんだよね。スリーキングっていうのは、このB.B.KINGだね、それからアルバート・キングっていう大御所がいます。それと今日選んできたフレディ・キングさんですね。殿様キングは違いますからね、あれはスリーキングとまた違いますから(笑)えー、フレディ・キング。私もCHABO BANDとか一人でも演ってますね(♪ギターを弾く)『ハイダウエイ』って、こんなインストをCHABO BANDとかで私、取り上げて一曲目で演ってるんですけど、自分らのバンドのテーマみたいの。そんなインストの曲なんかでも60年代の初期に大ヒットさせたりとかして、ちょっとBLUESの中でもなかなか変わった出方をして来たっていうかな、いろんなことに取り組んで、分野…カントリーが好きだったりとか、あるいは70年代にレオン・ラッセルさんなんていう偉大なピアニストがいるんだけど、 ロック系の人だね、その人のプロデュースとかレコード会社関わったりして、とてもロック的なある意味、音質からギタープレイから、なんかとてもロック的なタッチを展開していくとか…、なかなか他の二人…B.B.KINGさんとかアルバート・キングとか違うタッチも持っていた人、そういう面白さがあるんでこの番組でもぜひ紹介したかったんですね。

それと、よくこの番組で例えに出ちゃうんだけど、例えば、エリック・クラプトンさんとかね、解り易い例で言うと。彼なんかは本当に影響を、若い日に受けた人だね。イギリスのいろんな若い…60年代当時、少年だったエリック・クラプトンさん始め、ピーター・グリーンさんという人なんかとかね、フリートウッド・マックだね彼は。そういう人達にとても影響を与えた人だね。ストーンズが来日するけども、もうすぐ。ストーンズの70年代に活躍したミック・テイラーさんなんていうギタリストも、たくさんたくさん影響を受けた人ですね、そのフレディ・キングさん。えー、もちろんもう亡くなっちゃって、B.B.KINGより…アルバート・キングさんより10歳ぐらい下だったらしいね彼はね。16歳の時にシカゴに出て来て、ウエストサイドっていう地域で演っていたらしいね。ビンビン弾いてたんでしょうねえ。エディ・テーラーさんとかジミー・ロジャースさんなんていう、もともとシカゴのBLUESの大御所なんかが彼の先輩で居たんだけど、彼らと出会うことによって、少年フレディはギターを学んでいったらしいですね。先月の最後にかけた、マジック・サムさんなんかともすごい交流があったらしくて、マジック・サムは3歳ぐらい年下なのかな? マジック・サムの方が3歳上か、とにかくそういう連中と日夜、若いシカゴで演っていたわけですねえ。それで、さっき話したけど、70年代はロック系の人達とすごい交流を持っている、BLUES MANの中にはロック系の人とうまく交流出来ないっていうかな、今、現役でやっているバディ・ガイなんかも、すごくロック連中とすごい交流あったりして、中にはね「自分達が作って生み出した音楽をアイツら…白人のヤツらはかっぱらったんだ」みたいな、そういう…なんかちょっと極端な感じの、アレを持っちゃう人もいるみたいなんだよね、BLUES MANによっては。でも、このフレディ・キングさんとか、まっ、ほとんどそうなんだろうけど、とてもその…自分たちに影響を受けたクラプトンさんやレッド・ツッエペリンの人達とかそういう人達を、とても友好関係を結んで、自分が逆に有名なエリック・クラプトンさんとか、なんだ…スティービー・レイ・ボーンでもいいけど、ま、ジミ・ヘンでもいいけど、彼らが自分たちを逆に広めてくれたみたいな、そういうなんか…逆に感謝しているんだよね、バディ・ガイにしてもフレディ・キングにしても。そういう、なんかとてもいい交流があったような気がします。ま、とにかくフレディさんの曲を今日、聞いてください。

そういう訳でいろんなスタイルを持っていた人なんだけど、今日は…、エリック・クラプトンとか共演したのとかあってね、その辺はもうバリバリ弾きまくって、ある意味ロックっぽかったり、そのギターもとても好きなんだけど。今日はちょっとね、いろんな経歴のあるフレディさんの中でもちょっとユニークなレコードを持って来たんで。これね、タイトルがすごいの、アルバムタイトル。『BOSSA NOVA AND BLUES』っていう、ちょっと掴み所のないタイトルなんだけど。ライナーノーツにも書いてあるんだけど、当時、1963年ぐらいかな? ボサノバっていう音楽が、ブラジルのね、世界的にいろいろ出て来たんだよね、それで有名になったりしてヒットしたりして。なかなかいい加減なBLUESのプロデユーサーとかいるから、フレディ・キングに「ちょっとボサノバの匂いさせると売れるかもしんないぞ」みたいなこと言ったんでしょうねえ(笑)それでこういう企画のアルバムを作ったんじゃないかな、そういういい加減さとかチープさとか、そういうのって「なにかなあ〜」とかって思っちゃうけど、なんか聞いてみるとね、そのチープさとかいかがわしさが今聞くと面白かったりするんですねえ。『BOSSA NOVA BLUES』なんていう、いかにもいい加減そうなタイトルの曲をBLUESとボサノバの感じ引っ掛けてやっていたりするんですねえ。今日、聞いてもらうのは、BLUES MANなんだけど、ちょっとリズム&ブルースが匂う曲なんです。ここらがとても俺は好きで実は。曲としてもとても良く出来ていると思うんだよね。フレディが古い…なんかチープな音でギターも弾いてます。今日はそれを、フレディ・キング、2月の頭、聞いてもらいます。ちょっとスピード違反で捕まったんで、前半、興奮してしまいましたけど、ぜひ、みなさん、ホットな夜を過ごしてください。ちっきしょ〜おまわり、金返せぇ〜。じゃあ、フレディ・キングで…、ちょっとこれタイトル長いんだ、“おまえ、ちょっとそれは見当外れなんじゃねえか”なんて、そういうタイトルみたいだけど。えーと、聞いてもらいます、フレディ・キングさんで…、えー、ちょっと探してますね(笑)はい、ちょっと長いんだよねタイトルがね…ちょっと待ってくださいね。今、松葉君が言ってくれたんだけど、まだわかりませんね(笑)何処かに書いてあるの? あ、書いてあるんだ、えー「You're barkin' up the wrong tree」っていうタイトルなんですけど“barkin' up the wrong tree”で “おまえはちょっと見当外れだぞ”みたいな、これ熟語らしいですね。“おまえはちょっと見当外れだぞ”っていう、えー、じゃあその、あの、俺を捕まえたおまわりに捧げたいですね。フレディ・キングさんが軽快に唄ってくれます。みんな気を付けろよお〜、じゃあね。



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