Vol.011 2003.02.14 ON AIR
BLUES MAN:T-Bone Walker (Aaron Walker)
O.A曲名:MEAN OLD WORLD
from CD:モダン・ブルース・ギターの父
はーい、「ムーンドッグアワー」を聞いてるみんな、原島、小杉、起きてるかー元気か〜。えー始まりました、この時間は、私、仲井戸“CHABO”麗市がお送りする、深夜3時のBLUESプログラム、仲井戸“CHABO”麗市『THREE O'CLOK BLUES』をお送りします。しばしお付き合いください。という訳で、原島、小杉、先週ちょっと興奮して済まなかったっていう訳で、先週聞いてくれた人、ワタクシがスピード違反でとっ捕まったっていう、明くる日に録音したのでちょっと興奮していましたね。今だに悔しいですね、あの罰金があればどれだけBLUESのCDが代えたか。相当こうゆうのワタクシ根に持ちますからね、えーそれはいいですね(笑)

今日はそれで、バレンタインデーだった訳ですね、2月14日って訳で。この番組を聞いている奴は、原島を始めほとんどチョコレートは貰ってないと(笑)ワタクシは確信していますけど。小杉は誰かにあげたんでしょうかね。沢山あげてんじゃないかな? 小杉の場合はな。鉄砲沢山打ちゃあみたいな、そういう態度かもしれませんね。俺はですねえ〜ちょっとまだ何個もらったかは発表しませんね。これから念密に数えてみます。全然もらってないのかも知れませんね。学生の頃、ティーンエイジャーの頃ね、俺、まあBAND小僧だったから、それでまあその…まあ、女の子とかね遠くで見てて「まあ、女の子も可愛いけど、やっぱりビートルズやストーンズの方がイイよな」なんて言う負け惜しみを言っているようなタイプでしたから、ま、ほとんどもらっていないんですけどね。あと俺は東京の新宿駅を起点に学校通っていたんで、そこにアメリカンスクールの女の子たちが居て、アメリカンスクールの子たちってそういうことが盛んだから、男の子なんかにチョコレート渡している姿を沢山見てましたね。それがちょっと悔しかった少年時代を憶えています。えー、好きな子からチョコレートをもらえなかったオマエ! えー、沢山いると思うんだけど、この番組、BLUESを聞いて自分のそういう辛い気持ちを誤魔化してくれ。ヒドイヒドイ(笑)ヒドイ呼び掛けですねえ。ま、そういう時にこそね、BLUESなんかBANDでやろうとしている奴、曲なんか出来るかもしれないからね。“なあ〜んだ、あの娘、俺はもっと好きな娘、他にいるんだぜ、ちくちょー Wake up this morning〜”みたいな感じで曲を作ってください。

っていう感じでちょっと長くなりましたね(笑)ほとんど忘れちゃいました次への流れを。えー、という訳で今日選んで来たのは、まあ…どうしてもねえ、その…ディレクターの松葉青年といろいろと誰をかけようかって、誰を紹介しようかってやる訳ですけども、どうもね俺はね、やっぱり古い方へ古い方へ行っちゃうんだよね。せっかくこういう番組やらせてもらっているから、CD屋さんでもなかなか表に出されてないやつとかね、そういう人たちをなんかこう紹介したくなっちゃって。今日の人はそうでもないんだけど、T-Bone Walkerって人を。もう、ほんとの大御所、B.B.KINGさんとか、そういう人のもっと前にいる人だね。B.B.KINGさんとかは、この番組のテーマで毎週かかるし、沢山知られていると思うけど、ここらになっちゃうとやっぱりBLUESを好きな人たちには大変な人だけど、なかなか一般には聞かれないと思って、今日、この人を選んで来ました。

T-Bone Walkerさんって人は1910年生まれって、これ資料にちょっとありますね。もう本当に大昔っていうかな、1910年生まれですね。『モダン・ブルース・ギターの父』なんていうアルバムがあるんですけど、今日持って来たのはそれなんですけど、そういう言われ方してたって言う訳で、B.B.KINGさんなんかが沢山…彼がギターを学んだっていう。つまり、俺…お、俺なんかを混ぜちゃちょっとおこがましいけど、みんなが良く知っている人たちだね、スティービー・レイ・ボーンさん、エリック・クラプトンさん、ジェフ・ベックさん、なんだ…あと、ジミー・ペイジさんとか、そういうのに影響を受けた、みんなの知ってるエアロスミス、ボン・ジョヴィ、それからガンズ・アンド・ローゼス…そういった人たち、だからつながっているっていう、大元にいるような人だねえ。音楽ってそういうつながりがやっぱりいいですね。この番組の一つの…何ていうのかな、みんなに届けたいっていうと、そういうつながりっていうか、その大元を知ってもらいたいというのが、一つの俺の想いとしてあるんで、今日持って来ました、T-Bone Walkerさん。

聞いてもらえば分かると思うんだけど、なんかね、簡単に言うとね、ロマンチックなんだよこの人。もちろんBLUESだから、こうなんか…哀しさとか、そういうフィーリングもあるんだけど、なんかねサウンドからしてね、とてもねロマンチックなの。ちょっとジャズっぽいんだよね、この人ね。あの…ビートもね、4ビートとか…、アフタービートじゃん、俺たちが聞き慣れているのって。(♪ギターを弾く)こういう…基本的に。でも今、聞いてもらうと分かると思うけど、とてもね、なんかこう…ちょっとジャージィーだったりね、サウンドが。それからウッドベース、エレキベースじゃなくてウッドベースを使われていたりとかね。あと、ドラムもブラシっていうのが…いわゆる棒の、スティックで叩くんじゃなくて、ブラシっていう「ヤキソバ、ヤキソバ」なんて村上ポンタは呼んでいるけど、こう、ヤキソバが…お好み焼き屋さんでヤキソバを料理するみたいにドラムをこう…撫でるっていうかな、そういう…ブラシを使ってたりとか、とてもサウンドも魅力的だと思います。今、なんだっけなあ〜、レコード屋行くと、去年の暮れからかかりまくっていた ノラ・ジョーンズなんていう人いるよねえ。元々彼女はジャズ畑で それをプロデュースされて大ヒットしたアルバムがあったけど、俺も大好きなアルバムです。そこらのなんか、もしかしたら原形にあるようなレコードかも知れないね。そんなT-Bone Walkerさんです。ギタリストとしても大変沢山の人に影響を与えました。みんな、ギターやっている奴なんか、この人、コピーしてみてくれよ。きっと沢山のギタリストがこの人、B.B.KINGさんを始め、学んだはずです。えー、今日はね、じゃあね聞いてください、さっそく。『モダン・ブルース・ギターの父』という、これ、俺も若い日に沢山聞いたアルバムです。その中からね、彼の…なんかこの曲でブレイク…ブレイクっていうのはちょっと今風な言葉だけど、当時、T-Boneが世の中に沢山知られたらしいですね。タイトルはですね、「MEAN OLD WORLD」っていうんだけど、ちょっと寒い夜にこんなしっとりとしたスローブルースはとてもロマンチックです。チョコレートをもらえなかった奴、この曲を聞いて泣いてくれ。また来週会おうねえ。じゃあね〜。



Back to [ "THREE O'CLOCK BLUES"INDEX ] [ "BLUES ETC." INDEX ]